華梨のいけばな日記

オンラインいけはな教室を運営しています。

花器の選び方

 花器の選び方について、先ずは花を飾る場所の環境に合わせることです。

作品を置く場所が広ければ大きい花器、狭ければ小さい花器が基本です。

また、作品をみる方向、360度四方から見る作品でしたら、裏表のない花器がいいですね。

色選びも重要で、新築祝いに「赤」や、結婚祝いに「黒」は、避けた方が良いかもしれません。

自宅玄関に花を飾る時は、人が出入りする場所なので、邪魔にならないよう小ぶりの作品、花器も小さめです。

また、自宅でしたら高価な花器でなく、普段使っているものを花器として利用すると温かみのある作品になります。

装飾性の高い高価な花器ももちろん良いです。花器そのものの完成度が高いため、どんな花を挿してもそれなりの完成度の高い作品になりますが、破損したときのショックもそれなりです。

「花」そのものの美しさを見せる、表現するには、花器はできるだけシンプルなほうが花は引き立ちます。

使う花材と花器のどこかに統一感があり、花器が作品の一部分となるのが理想です。

シンプルで費用をかけず花器として利用できるものは、身近にいろいろあります。

例えば、空き瓶、食器、100円shopの花瓶など探してみるのも楽しいですよ。

 

では、作品の一例をご紹介します。

 

カップ&ソーサのソーサーを花器にした作品

花留めに径1㎝のミニ剣山を使用します。小さい剣山は100円shopで購入できます。

剣山の針の間にできるだけ深く花材を挿します。

菊、雪柳、ホワイトスタを使ってます。

剣山を隠すため石をいれました。

石は白色に統一した方が良かったですね。石の替わりにプラスチックのキューブも綺麗です。

剣山を無理に隠そうとして、足元が重くなりました。

 

花器を替えてみます。

これは100円shopで購入したキャンドルホルダーです。

 

剣山ごと入れ替えました。キャンドルホルダーで剣山が隠れます。透明感があるので足元が軽くなりました。

これをもう1つ作りました。こちらは、花留めに給水スポンジを入れています。


2つ重ねると、作品自体が大きくなります。

さらにアンスリウムの大きな葉を入れると、高さのある作品になります。

 

次に、高さのある瓶を花器とするときに、花を止める方法について紹介します。

花の茎に針金を巻きます。写真の針金は「自由自在」という商品です。

ガラスのコップに立てました。菊は、しっかり固定できます。

他の花材も針金に引っ掛かかるので、留まります。

以上、参考になれば幸いです。